人生はカヌレのようなもの

ワイン雑学

今回は、誰が言い出したのかは分からないのですが、時おり使われるこんな言葉を深掘りして行きたいと思います。

カヌレの誕生

カヌレはフランスの伝統的なお菓子であり、ボルドー地方がその起源とされています。カヌレの最初の作り手として知られている人物は、18世紀のフランスの料理人であるアントワネット・ポールミエールです。一説によれば、アントワネット・ポールミエールは、18世紀のボルドー地方で主にワイン業界に関わる人々のためにカヌレを作っていたとされています。

ところで、ワインには「コラージュ」というワインから不純物を集める作業工程があります。ボルドー地方では、この工程で伝統的に卵白を使用してきました。この時に余った黄卵をたっぷり使って作ったのが、「カヌレ」で、ワインの残り香を吸い込むことができるように、外はカリッと、中はふわっとしたお菓子が開発されました。

人間の複雑さと深み

人間の内面や感情も、カヌレのような複雑さを持っています。外側の表面的な印象やパーソナリティとは異なり、内側には深みや豊かさがあります。「人生はカヌレのようなもの」この言葉は、人間の内面や感情の豊かさを表現し、人々が他人を判断する際には外見だけではなく内面を見るべきであることを教えてくれています。

ワイン会では、ワインの効果と会場の雰囲気もあり、内面が出やすい環境が生まれています。初対面の方同士でも、心をオープンにして会話を楽しんで頂いている方が大勢いらっしゃいます。ワインだけに限らず、深みや複雑さを楽しむことができ、本当の出会いを楽しめるのがワイン会の魅力なのかもしれません。

実は、有名なお菓子「カヌレ」には、ワインに絡む面白い物語がありました。今回のお話もボルドーワインを飲みながら、話題にしてみてはどうでしょうか。

    コメント

    タイトルとURLをコピーしました