スペインワイン編です。スペインにはとても美味しいワイン産地が点在しています。今回は、スペインの白ワイン用ブドウ品種生産量の1位から5位を紹介します。それぞれのブドウから作られるワインのテイストやブドウ品種の歴史も書いていこうと思うので、ぜひお付き合い頂いて、スペインワイン購入の参考にしていただければと思います。
白ブドウの栽培面積
１位 アイレン（Airen）
アイレンはスペイン原産のブドウ品種で、特にラ・マンチャ地方で広く栽培されていて最も有名です。このブドウは高収量の品種で、大量のブドウを生産することがでるので、大規模なワイン生産に適しています。そのため、スペインのテーブルワインやシェリー酒のブレンドにもよく利用されます。アイレンのブドウは一般的に高い酸度を持っており、これがワインに新鮮な味わいをもたらします。ワインの口当たりは軽やかで、さわやかな風味を持ち、青りんご、シトラスフルーツ、白い花の香りが感じられます。飲み口が爽やかで酸味があるので、食前酒や軽食に合うことが多いです。
アイレンはしばしば他の有名な白ブドウ品種に比べて地味と見なされがちですが、その特性から多くのワイン生産者や愛好家にとって未知の宝石とされています。近年、アイレン単品のワインも評価が高まっています。
2位 マカベオ（Macabeo） = ビウラ（Viura）
マカベオは非常に古いブドウ品種で、その歴史は何世紀にもわたります。スペイン、特にカタルーニャ地方で最も古くから栽培されている品種の一つです。フランスではヴィオニエとしても知られています。マカベオは主にスペインのカタルーニャ地方やリオハ地方で栽培されており、特にカヴァ（スペイン産スパークリングワイン）の原料ブドウとして有名です。カヴァの製造においては、マカベオがスパークリングワインに華やかさやフルーティな香りをもたらす役割を果たしています。また、一部の地域では単一品種の白ワインも生産されています。マカベオのワインは、リンゴやシトラスの爽やかな香りと味わいが特徴です。軽やかな酸味とミネラル感も感じられます。
3位 ベルデホ（Verdejo）
ベルデホは主にスペインのリベラ・デル・ドゥエロ地域で栽培されていますが、その起源は古代エジプトにまで遡ります。スペインには中世にアラビア語圏から導入され、現在では国内外で高く評価されている品種です。ベルデホは特にリベラ・デル・ドゥエロ地域で栽培され、リベラ・デル・ドゥエロの白ワインの主要な原料となっています。この地域はスペイン有数のワイン産地であり、高品質なワインの産地として知られています。ベルデホのワインはフレッシュでフルーティな特徴があり、リンゴやシトラスフルーツの香りと風味が感じられます。爽やかな酸味とミネラル感も特徴で、夏にぴったりの涼やかなワインとして人気です。シーフードや軽食との相性が良く、多くの食卓で楽しまれています。
4位 パロミノ（Palomino）
パロミノの起源は古く、この品種は中世から存在しています。パロミノはスペイン全土で栽培されていますが、特にアンダルシア地方のヘレス・デ・ラ・フロンテーラ、サンルーカル・デ・バラメーダ、エル・プエルト・デ・サンタ・マリアといった地域で有名です。これらの地域で生産されたワインはシェリーとして知られ、世界中で評価されています。パロミノのワインは非常に淡白で、アーモンドや青リンゴの香り、軽やかなシトラスフルーツの風味が感じられます。シェリーはアルコール度数が高いため、渋みや塩味も感じられ、非常にドライでキレのある味わいです。
5位 ペドロ・ヒメネス（Pedro Ximenez）
ペドロ・ヒメネスはおそらくスペインのアンダルシア地方が原産地で、名前はアンダルシアのワイン産地であるモンティーリャ＝モラレスに由来します。この品種は主にシェリーとスウィートワインの製造に使用されます。ペドロ・ヒメネスの特徴的な特性は、非常に甘く濃厚な果実味と、高い糖度を持つことです。このブドウは通常、非常に乾燥した気候で栽培されます。太陽によって乾燥させられ、干しぶどうのような状態で醸造され、十分に熟した果実から甘く濃厚なワインが生産されます。糖度が非常に高いため、アルコール度数も高くなります。
まとめ
以上が、スペインの白ワイン1位から5位のブドウ品種とそれぞれの特徴でした。スペインにはとても美味しい白ワインがたくさんあります。今回のブログで、読者様のスペインワイン入門の後押しができたら嬉しく思います。一緒に楽しいワインライフを過ごしましょう。
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