イタリアの中で高品質なワインを生産する州として有名なのが、イタリアの北西に位置するピエモンテ州。このピエモンテ州には17のD.O.C.Gワインがあるのですが、その中でも、特に人気が高いのが『バローロ』と『バルバレスコ』今回はこのバローロとバルバレスコについて書いていきたいと思います。
ピエモンテの貴重な宝石
イタリアのピエモンテ地方は、世界的に有名な高品質ワインの産地として知られています。その中でも、バローロとバルバレスコという2つのワインは、この州にとっては特別で、輝く宝石のような存在です。この2つのワインは歴史、風土、ブドウ品種の特性が絶妙に結びつき、ワイン愛好家の心を魅了しています。
「ワインの王様」と称されるバローロ
バローロは、ピエモンテ地方の中心に位置するワインで、1981年に旧ワイン法でD.O.C.Gの認定を受けています。ネッビオーロと呼ばれる品種を使用しています。バローロの特徴はその深紅色の色調と強いタンニンで、3年以上熟成、うち、木樽熟成2年以上という、長期熟成によって複雑な風味と豊かな果実味が口の中いっぱいに広がります。バローロは「ワインの王様」と称され、「ワインの王であり、王のワインである」と称えられています。洗練された料理とのマリアージュが楽しまれます。
「優雅な姫君」バルバレスコ
バローロと対をなして人気が高く、歴史深いワインがバルバレスコです。バルバレスコもバローロ同様、1981年に旧ワイン法でD.O.C.Gの認定を受けたワインで、バローロ同様ネッビオーロを使用しています。生産量はバローロの3分の1程度で、2年2ヶ月以上の熟成、うち、木樽で9ヶ月以上熟成させます。ブドウ品種はバローロと同じですが、やや異なる特性を持っており、バルバレスコはより軽やかでフルーティ、バローロよりも早く楽しむことができます。そのため、「優雅な姫君」「ピエモンテの女王」とも呼ばれ、親しみやすいスタイルが多くの人々に愛されています。
共通する価値と地域の魅力を表現するワイン
2つのワインはどちらもピエモンテ地方のユニークな風土や気候が醸し出す価値を象徴しており、これらのワインはピエモンテ地方の料理との相性も抜群です。トリュフ、牛肉料理、タリアテッレなど、地域の美食とのコンビネーションが素晴らしい味わいをもたらしてくれます。地元の料理と地元のワイン、それらが調和することで贅沢な食事のひとときが楽しめます。
人々を魅了する王と女王
バローロとバルバレスコは、ピエモンテ地方のワイン文化の輝かしい一部です。その歴史と情熱、風味の豊かさが、ワイン愛好家を惹きつけ続けています。一度味わってみることで、その魅力に虜になること間違いなしです。ワイン会でも、人気のバローロとバルバレスコ。ぜひ素敵なワインライフのひと時にいかがでしょうか。
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