【イタリア編】ワインのブドウ品種で生産量の多いのは?1位から5位の特徴

ワイン生産地

フランスワインと対をなすヨーロッパワインといえば、やはりイタリアワインです。実はイタリアはワイン生産量世界ナンバーワンの国なんです。日本でもイタリアワインは馴染み深く、一度は口にしたことがあるのではないでしょうか。お料理と一緒に楽しめるイタリアワイン、今回はそんなイタリアで栽培されている赤ワイン用のブドウ面積について書いていきたいと思います。

赤ブドウの栽培面積

1位 サンジョベーゼ(Sangiovese) 約71,500ha

特徴:イタリアの赤白ワイン用ブドウの中で生産量1位で、トスカーナのキアンティなどに使われています。サンジョベーゼのワインは、赤いチェリーやラズベリー、イチジクなどのフルーツのアロマが特徴的で、しっかりとしたタンニン程度の酸味を持っています。食事との相性が良く、特にトマトベースの料理やイタリアン料理と相性がいいです。サンジョベーゼは長期熟成に適した品種であり、特に高品質なキャンティ・クラッシコやブルネッロ・ディ・モンタルチーノなどは熟成によってさらなる味わい深さをもたらせてくれます。

2位 モンテプルチアーノ(Montepulciano) 約35,000ha

特徴:イタリアの赤白ワイン用ブドウの中で生産量2位で、主に中部・南部で栽培されています。モンテプルチアーノのワインは、主にブラックチェリーやプラム、ブラックベリーなどの濃厚で豊かなフルーツの味わいが特徴的で、フルーツの甘さと豊かな香りが楽しめます。この品種は一般的に柔らかなタンニンを持っており、口当たりが滑らかで飲みやすいワインとして人気があります。特に若いモンテプルチアーノのワインは、タンニンが穏やかであるため、ワインを普段飲まない方にもおすすめです。イタリア料理やパスタ、ピザ、チーズなどとの相性が抜群で、特にトマトベースの料理やハーブを使った料理と相性が良く、楽しい食事のお供になります。

3位 メルロ(Merlot) 約28,000ha

特徴:イタリアの赤白ワイン用ブドウの中で生産量3位で、メルロは暖かい気候を好み、イタリアの地中海性気候に適応しています。イタリアの多くの地域で栽培されており、特にトスカーナやフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア、シチリアなどで有名です。一般的に、ブラックチェリーやプラム、ブラックベリーなどの豊かなフルーツの風味が特徴的で、柔らかく丸みのある口当たりで、タンニンが穏やかであり、比較的若いうちから楽しむことができます。イタリアでは、メルロはカベルネ・ソーヴィニヨンやカベルネ・フランなどと一緒にブレンドされることがよくあり、これによって、異なる品種の特徴が調和し、複雑な味わいが生まれます。

4位 バルべーラ(Barbera) 約20,500ha

特徴:ピエモンテ原産、バルべーラ・ダスティなどに使われます。バルベーラは早熟の品種であり、収量が多いのが特徴です。このため、比較的短い成熟期間で多くのブドウを収穫することができます。バルベーラのワインは鮮やかな酸味が特徴的で、特に若いワインはフレッシュで明るい酸味があり、飲みやすいスタイルとして人気があります。また、ブラックチェリーやブラックベリーなどの濃厚な果実味があり、特にイタリアのピエモンテ地域では、バルベーラを使ったフルーティーな赤ワインが多く生産されており、特別なバルベーラワイン「バルベーラ・ダスティ」は、木樽で熟成させられることが特徴です。

5位 カラブレーゼ(Calabrese) 約16,500ha

特徴:カラブレーゼのワインは豊かな果実味が特徴的で、ブラックチェリーやプラム、ブルーベリーなどの濃厚な果物の味わいが感じられます。カラブレーゼの果皮には濃い色素が含まれているため、ワインの色合いは深いルビーレッドやパープルで、タンニンは柔らかく、フレッシュで活気があり、飲みやすいスタイルですが、アルコール度数が高めのワインが多いのが特徴的です。別名はネロ・ダーヴォラといい、ワインのラベルには、こちらの名前で書かれていることも多いです。

まとめ

以上が、イタリアの白ワイン用ブドウ栽培面積の1位から5位でした。イタリアの赤ワインは単体でも美味しいですが、お料理と合わせて頂きやすいワインです。お料理との相性を楽しんで頂くと、より一層イタリアワインにハマってしまうんじゃないかなーと思います。ワイン会では、地域別のワインを約10種類ほど揃えております。同じブドウでも栽培地域や環境によって全く違うニュアンスになります。そんな違いを楽しめるのもワイン会の特徴なので、ぜひ足を運んでみてはどうでしょうか。

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