フランスワインのヴィンテージ

ワイン雑学

ワイン会では、様々なワインをイベントの内容や季節に合わせて提供しております。ワイン提供の際、参加者様からよく聞かれるのが、「ワインの当たり年っていつなの?」という質問です。今回はこういった質問のヒントになる、フランスワインのヴィンテージについて書いていきたいと思います。

グレート・ヴィンテージ

ワインの世界では、ブドウやワインの出来によって、素晴らしい年は「グレート・ヴィンテージ」、あまりよくない年は「オフ・ヴィンテージ」と評価します。もちろん同じ年でも、生産地により気候はバラバラなので、一般的に地方ごとに評価されます。また同じ地方でも赤・白・甘口ワインではブドウの最適な奇行条件が異なるので、ワインの色ごとに別々に評価されることが多いです。もっというと、ブドウ品種によっても評価が変わりますし、畑や生産者によっても状況は違うので、キリがないのですが、その年の大まかな傾向を知る一つの指標になっています。

単一品種のブルゴーニュ

世界の醸造地の中でも、とりわけブルゴーニュ地方は、ヴィンテージによるワインの違いが出やすいと言われています。気候がとても不安定で、収穫できるブドウの品質や量も毎年安定せず、単一品種による醸造が主なので、ブドウの出来がワインの味わいにダイレクトに影響します。その為、ブルゴーニュワインのグレート・ヴィンテージは希少で、ワイン愛好家にとって需要が高い為、高額で取引がされます。

伝説の年2005年

基本的にオフ・ヴィンテージのワインや値段が手頃なワインは早飲みタイプのものが多く、グレートヴィンテージやグラン・クリュのワインはしばらく寝かせて飲み頃を待つべきものが多いです。
ブルゴーニュでは、2000年代で最も偉大な年と言われているのが、2005年です。この年は、ワイン愛好家の中では、伝説の年と言われており、赤・白ともに評価が高く、ブルゴーニュだけではなく、ボルドーをはじめとするフランス全土でも同様に高い評価がされています。

ポテンシャルを狙うのもあり

グレート・ヴィンテージのワインは市場に出回っていることが少なく、希少価値が高いので、自ずとワインの価格も高騰し、手が出せなくなる傾向があります。そこで、ポテンシャルを狙ってワインを購入してみるのも、一つの手段かもしれません。今の段階ではまだ飲み頃を迎えていないワインも多数存在します。グラン・クリュのワインはしばらく寝かせて飲み頃を待つべきものが多く、新しいヴィンテージのものでも、ご自身で長期寝かせて、飲み頃を待つ方も多くいらっしゃいます。ご自身で、ワインを育てて飲み頃を待つのも楽しみの一つになります。逆に、オフ・ビンテージと言われている2004年や2007年のワインは、もう十分飲み頃で、優良生産者のものでも値段がお手頃なので試してみる価値ありです。

ワインの楽しみ方は様々

ワインは、生産地のその年の気候に大きく影響を受けます。ブドウ品種によっても、好みの気候が様々で、同じ年出会っても、ワインの出来は変わってきますが、ヴィンテージはその年の大まかな傾向を知る一つの指標だと思っていただければいいと思います。ワイン会でも様々な年のワインを提供しております。もし気に入ったワインがあれば、ブドウ品種だけではなく、ヴィンテージも合わせて見て頂くとまた違った楽しみがあるかもしれません。

    コメント

    タイトルとURLをコピーしました